最近流行りのスパイス料理はいかが？ 美味しい＆ヘルシーの魔法
東京スパイス料理店13選

『GICROS GINZA GEMS』の10階にある『SPICE LAB TOKYO』。日本人の持つ「インド料理」の概念をくつがえす「モダン・インディアン・キュイジーヌ」を楽しむことができる。

「モダン・インディアン・キュイジーヌ」とは、すでにロンドンやニューヨークではメジャーになっている料理ジャンルのこと。洗練されたスパイス使いで、甘味・酸味・塩味・苦味・旨味など「スパイス＝辛味」だけではない味わいに調理。素材の良さを最大限に引き出すことで、インドの食文化を継承しながらも、これまでとはまったく違う、エレガントでガストロノミックなインド料理に仕上げていく。

見た目だけでは「インド料理」と気づかない人もいるはず。

2021年12月、日本橋兜町の新ランドマーク『KABUTO ONE』の1階に誕生した『HOPPERS』。墨田区押上にある人気店『SPICE Café（スパイス カフェ）』の2号店としてオープンした「モダン・スリランカ・レストラン」だ。

テーマは「ハレの日のスリランカ料理」。世界的にも注目を集めるスリランカ料理を、シンプル＆ミニマル、かつ洗練された空間で食べる、いままでにないレストランに仕上がっている。

オーナーシェフは伊藤一城氏。『スパイスキャンプ 薫る至福のスパイス料理』や『SPICE CAFEのスパイス料理―日々のおかずと』など、スパイス関連の著書も手掛ける「スパイスに精通した」実力派。それだけに料理の味わいは、まさしく本物。

『銀座マロニエゲート』の11階にある『Singapore Seafood Republic 銀座』。シンガポール政府が厳選した4つの有名店が一堂に集結。日本では出合えなかった美味の数々を楽しむことができる。

おすすめは、シンガポールを代表するローカル料理であり、政府もイチオシの名物料理「チリクラブ」。日本では入手困難な希少な「マッドクラブ」を活きたまま空輸して調理する。

チリ、トマト、溶き卵をブレンドしたソースは、本国シンガポールで配合したスパイスを使用。スパイシーで濃厚なチリソースと炒め合わせた逸品は必食のひと品。カニの風味がたっぷり溶け込んだソースは、揚げパンや炒飯につけながら、本場の味わいを余すところなく満喫しよう。

『恵比寿ガーデンプレイスタワー』の39階にある『Longrain Tokyo』。オーストラリア・シドニーにある「モダン・タイ・レストラン」の日本1号店だ。活気あふれる大型ダイニングとして人気を呼んでいる。

料理の基本は、本場タイさながらの「spicy（辛さ）」「sweet（甘み）」「sour（酸味）」「salty（塩気）」の4つの味わい。トラディショナルなタイ料理をベースに、スパイスやハーブをふんだんに使用。モダンなテイストに仕上げた料理の味わいは、日本人の味覚にもぴったり。

鮮やかな色合いの見た目の美しさはもちろん、日本で見ることの少ないアロマテックなスパイスやハーブの香りは、とっても魅力的。多くの女性から支持を受けているところも納得だ。

世界三大料理のひとつ、トルコ料理を気軽に楽しめる『SARAY 銀座店』。色とりどりのモザイクランプや鮮やかな陶器など、トルコのインテリアに彩られた店内は、異国情緒たっぷり。

現地から招いたシェフが腕を振るう料理は、本場の味わいそのまま。おなじみの「ケバブ」をはじめ、野菜のたっぷり煮込み料理から、ヨーグルトやチーズを使った料理まで、本国ならではのメニューを用意する。

もともとトルコ料理は、素材の美味しさを活かした身体にやさしい料理が特徴。スパイスやハーブをはじめ、契約農家から毎朝届く新鮮な野菜、豆類、ヨーグルトをふんだんに取り入れたグルメなメニューは、日本人でも食べやすいので安心。

『渋谷スクランブルスクエア』の12階にある『CARVAAN TOKYO』。提供するメニューは、現在の西欧料理の起源といわれている「地中海・アラビア料理」。歴史・美・健康という観点からも、いま世界で最も注目されている食文化でもある。

もともとアラビア料理は、野菜や豆をふんだんに使い、香りの柔らかいスパイスやハーブ、オリーブオイルで調理。そのため日本人の味覚にもなじみやすく、初めての人はもちろん、美や健康への意識の高い女性にも喜ばれるヘルシーな料理でもある。

またアラブ地域はビールやワインの発祥の地。自社醸造のクラフトビール、ワインの始祖と言われるジョージアワインなど、妥協のない本物の味を体験できる。

マレーシアの老舗食品メーカー『ブラヒムフード』が手がける世界初のレストラン『Malay Asian Cuisine』。マレーシア人シェフによる本場の味を楽しむことができる。

メニューのラインアップも豊富。「ナシゴレン」「チキンライス」「カレー」「サテー」「ローストチキン」「ロティ―」…と驚くほどバラエティー豊か。というのもマレーシアは「マレー系」「中華系」「インド系」を中心とする多民族国家。さらに近隣諸国の「シンガポール」「インドネシア」との関係も深く、食文化の共通点は多数。だから料理の種類も多彩なのだ。

まるでアジア一体を旅しているような多種多様なメニューの数々。それがマレーシア料理の魅力でもあるのだ。

恵比寿駅から徒歩1分、恵比寿銀座通りにある『THE PIG & THE LADY』は、ハワイで注目されている「モダン・ベトナム・レストラン」の日本初上陸店。アメリカのメディアサイト『Thrillist』で「最もエキサイティングで最高のベトナムレストラン」として評価を受けた話題のお店だ。

シェフのアンドリュー氏は、ベトナム系の二世。NYの料理学校を卒業後、ハワイの5つ星フレンチ『シェフ マブロ』に勤務。スーシェフまで上り詰めた実力者だ。

母親から受け継いだベトナム料理をベースに、培ってきたフレンチのエッセンスをプラス。そこにハワイのテイストを加えることで、今まで誰も味わったことのない「モダン・ベトナム料理」に仕上げている。

日本ではちょっと珍しいイスラエル家庭料理店の『Ta-im 丸の内』。店名の「Ta-im（タイーム）」とは、ヘブライ語で「美味しい」という意味。フレッシュな食材で調理するヘルシーなメニューは、女性客を中心に人気を集めている。

おすすめは、日本でもおなじみのひよこ豆のコロッケ「ファラフェル」。すり潰したひよこ豆にパセリ、クミン、塩、胡椒といったスパイスやハーブをプラス。丸い形にして素揚げした、サクッとした香ばしさがたまらないイスラエルの定番料理だ。

白ゴマペーストをベースにしたソース「タヒニ」でいただくと、その味わいは、どこか日本人にも通じるやさしい風味。近年は身体にやさしいヘルシーフードとして女性にも大人気だ。

八幡通りに面したビルの9階に位置する『Hacienda del cielo』は、メキシコ料理のレストラン。スペイン語で「空の家」を意味する店名の通り、まさにここは「天空に浮かぶレストラン」。

大きな窓の外には、視界を遮る建物がほとんど無し。東京の大パノラマを堪能できる。さらにオープンテラスからは、お台場にある『フジテレビ』の社屋をはじめ、晴れた日には富士山まで見ることができるのだ。

料理のコンセプトは「モダンメキシカン」。トランス脂肪酸ゼロのオイルや、野菜を多用したメニューが多いところも特徴。「メキシコ料理は油っぽく重そう」というイメージを払拭。女性にうれしいヘルシーなメニューがそろう。

『丸の内テラス』の1階にある、四川料理の『JUMPING PANDA』。実はこちらのお店、『飄香』の井桁良樹シェフが手がけるNEO四川バル」なのだ。本場・成都の名門店で修行を積み、中国からも認められた人物だけに、その味わいは本物。

四川料理というと「辛い」イメージがあるが、ただ辛いだけではなく、本場の奥深い味や香りの重なりを再現。日本では手に入らない本格的なスパイスで料理し、調味料もすべて手づくり。女性のファンが多いというのも納得だ。

店内の雰囲気は『飄香』と異なり、とってもカジュアル。『飄香』の精神を受け継ぎながらも、伝統四川料理の味わいを、より気軽に、リーズナブルに味わえる。

1982年に創業した老舗店『鳳仙花』。麻布十番にある韓国家庭料理店のなかでも、安定の人気を誇る一軒。モットーは「日本人に合わせた韓国料理」。調理用のコチュジャン（韓国の辛子味噌）や、キムチなどはすべて手づくりしている。

提供するメニューは、大衆的な家庭料理。手打ちの「ピビン麺」をはじめ、「ナムル」「チジミ」「肉料理」など、どこかホッとできる味わいを満喫することができる。

もともと韓国料理は「辛いだけ」ではなく、風味の高いスパイスや香辛料が食欲を刺激してくれるメニューが盛りだくさん。食べ過ぎてしまっても、野菜たっぷりのヘルシーメニューが多いので、安心して楽しめるところも特徴だ。

インド料理でも、タイ料理でも、スリランカ料理でも無い「スパイスカレー」。「発祥は？」といったら、おそらく多くの人が「大阪」と答えるだろう。

2022年2月、『八重洲地下街』にオープンした『コロンビア８』も、大阪を本拠地とする有名店。カレーの新ジャンル「大阪スパイスカレー」のパイオニア的な存在であることはもちろん、『ミシュラン』の『ビブグルマン』を4年連続で獲得する実力派だ。

おすすめは30種類以上のスパイスでつくる「キーマカレー」。鶏のひき肉とブイヨンスープ、そして複数のスパイスでつくったサラサラなルーが特徴的。盛りつけの際、さらにスパイスをプラスするので、エキゾチックな香りがただよう。