コレって、ちょっとイイかも! SDGsな最新グルメ

環境問題、食料問題、フードロス問題…
SDGsな取り組みをグルメの分野からピックアップ!
美味しく、楽しく、まじめに食の未来をお伝えします。

『The Ethical Spirits & Coffee』
エシカルを感じる1号店が大手町に誕生


エシカルなスイーツ、コーヒー、
ジンを楽しめるスタンドがオープン
『The Ethical Spirits & Coffee』のコーヒーなど

コーヒー豆の出し殻からつくる「クラフトジン」や「エシカルスイーツ」を提供するコーヒー&ジンスタンド『The Ethical Spirits & Coffee』の1号店がオープンしました。

場所は『大手町フィナンシャルシティ ノースタワー』の1階。営業時間は朝7時から夜21時まで。出勤前から会社帰りはもちろん、仕事途中のブレイクタイムまで、気軽に立ち寄ることができます。

『The Ethical Spirits & Coffee』の外観

運営する会社は『エシカル・スピリッツ株式会社』。「循環経済を実現する蒸留プラットフォーム」をモットーに、さまざまな廃棄素材でクラフトジンを生み出してきたベンチャーです。

日本酒生産工程の最後に生成される酒粕を再蒸留してクラフトジンを生産・販売。その利益から酒米を酒粕提供元の蔵元に提供。再度そこから日本酒を生産するという世界初の循環型「エシカル・ジン・プロジェクト」を始動しました。


最高賞を受賞した『LAST』と
『REVIVE(from NINJA)』
エシカル・ジン『LAST』

酒粕を再利用した第一弾エシカル・ジン『LAST』は、ウィスキー業界で最も権威のある品評会WWAのジン部門「World Gin Awards 2021」での国別の最高賞を受賞。

さらに英国「IWSC2021」では最高賞「GOLD OUTSTANDING」も受賞。世界で上位9の作品に日本勢として唯一選ばれました。

エシカル・ティー・ジン『REVIVE(from NINJA)』

そのほかにも、日本茶の生産・販売や事業プロデュースを行う『株式会社TeaRoom』ともコラボ。茶葉だけでなく、木の幹の部分(古木茶)でつくったエシカル・ティー・ジン『REVIVE(from NINJA)』も販売。

現在は『国立森林総合研究所』が切り拓いた研究成果をもとに、民間事業者として初となる木のお酒「WoodSpirits」の製品化・販売へ挑戦しています。


『LIGHT UP COFFEE』が監修
「ドリップコーヒー・カフェラテ」
『The Ethical Spirits & Coffee』のコーヒーなど

『The Ethical Spirits & Coffee』を出店した経緯は「私たちのものづくりの価値を提供できるシーンは、決してジンを通してだけではないという考えに至った」こと。

街中で気軽に立ち寄れるコーヒースタンドで、美味しい1杯のコーヒーを通して、そのコーヒー豆の背景やその出し殻から生まれるジンなど、「エシカル」という価値をより自然に感じることができる体験を目指します。

『The Ethical Spirits & Coffee』のコーヒー豆

「ドリップコーヒー・カフェラテ(ホット/アイス)」は、自家焙煎シングルオリジンコーヒーショップ『LIGHT UP COFFEE』が監修。時期によって異なるコーヒー豆を「王道的で親しみやすいTYPE CLASSIC」と「個性的でおもしろみがあるTYPE MODERN」の2つのタイプで用意。

またドリンクとしての提供だけではなく、豆での販売も実施。もちろん豆の仕入れや提供も『LIGHT UP COFFEE』の川野優馬氏と宮﨑弘隆氏が監修しています。


コーヒー出し殻から生まれた
業界初のエシカル・ジン
『The Ethical Spirits & Coffee』のクラフトジン

エスプレッソ抽出後のコーヒー出し殻を使用したクラフトジン「COFFEE ETHIQUE」も販売。通常廃棄してしまう出し殻の香りは、豆ごとに個性や違いを明確に感じ取れるほど残っています。

また、コーヒーを使用したクラフトジンは、抽出前の粉や抽出液、深煎りの豆のスモーキーさを意識したものがほとんど。シングルオリジンの浅煎りの原料で、さらにその出し殻によるものはコーヒージンとしても初の試みとなっています。

『The Ethical Spirits & Coffee』のクラフトジン

原酒には、秋田県の地酒 飛良泉の吟醸「粕取り焼酎」を使用。蒸留は Forbes Japan「30 UNDER 30 JAPAN 2021」選出の蒸留家・山口歩夢氏が監修。

コーヒー豆の種類はバッチ毎に変わるので、さまざまなコーヒー豆の風味の違いが楽しめる「エシカル・ジン」になっています。


捨てられてしまう素材を使用した
エシカルスイーツなどもラインアップ
『The Ethical Spirits & Coffee』の「すだちピスタチオパウンドケーキ」

コロナ禍により大量に余ってしまった徳島県産のすだちを仕入れ、すだちの爽やかな酸味とピスタチオのコクが楽しめる「すだちピスタチオパウンドケーキ」もつくりました。

ケーキ生地には、フレッシュなすだち果汁を皮まで余すことなく炊き上げた自家製すだちジャムを練り込んでいます。

『The Ethical Spirits & Coffee』の「ほうじ茶クッキー」

また、京都の和束(わずか)町で茶園を100年以上営む『喜六茶園』のほうじ茶パウダーを使った「ほうじ茶クッキー」も用意。

昨今のコロナ禍により、『喜六茶園』も含めて多くの生産者達が「売れないから収穫できない」事態に。そんな状況を1人でも多くの消費者に気づいていただきたいとの思いを込めてつくっています。


世界初!コーヒーかすを
3Dプリントして造られた花瓶
『The Ethical Spirits & Coffee』の花瓶

「バイオマス素材 × 3Dプリンター」で循環型都市を実現するプロジェクト『RECAPTURE』ともコラボ。店内には世界初となる「コーヒー殻から3Dプリントして造られた花瓶」なども設置します。

循環経済を意識した試みが随所に設計されているのが特徴です。それだけでも一見の価値はあります。

『The Ethical Spirits & Coffee』の店内

モーニングやランチ、ブレイクタイムのコーヒーはもちろん、仕事帰りのジントニックまで、幅広いシーンで活用できる『The Ethical Spirits & Coffee』。

気軽に立ち寄って「エシカル」という価値をより自然に感じてみてはいかがでしょう。


カカオハスクを使用した
エシカル・ジンはバレンタインにも
『エシカル・スピリッツ』のバレンタインコレクション

ちなみに、2022年のバレンタインコレクションとして人気商品「CACAO ETHIQUE」から新商品「CACAO ETHIQUE with VANILLA」「CACAO ETHIQUE with TONKA BEANS」「CACAO ETHIQUE with MINT」の3種を発表。

ボタニカルには『Whosecacao』の「スペシャルティカカオ」と呼ばれる風味・香りに優れた高品質カカオを。しかも一般的なカカオ商品に使用される「カカオニブ」ではなく、本来は製造過程で処分されてしまう「ハスク」を蒸留した香り高いカカオの風味が楽しめる「エシカル・ジン」となっています。

『エシカル・スピリッツ』のバレンタインコレクション

「カカオハスク」とは、通常のチョコレートづくりにおいてカカオをローストする加工工程で分離&廃棄されている皮部分のこと。香気成分を取り出す「蒸留」との相性が非常に良いということを発見。

リッチでバランスの取れたカカオの風味とともに、フルーティーでハーバルな特徴をもつ「エシカル・ジン」となりました。オレンジジュースと合わせて、オレンジブロッサムとして飲むのがおすすめです。

こちらも気になる方はぜひ!

『エシカル・スピリッツ』のバレンタインコレクション
店名The Ethical Spirits & Coffee
住所東京都千代田区大手町1-9-5 大手町フィナンシャルシティ ノースタワー 1F
営業時間月~金 7:00~21:00
定休日日祝定休、土曜不定休(インスタグラムにて告知)
公式インスタグラムhttps://www.instagram.com/ethicalspiritsandcoffee/
公式販売サイトhttps://shop.ethicalspirits.jp/products/cacao-ethique-valentine-set

情報は2022年1月28日現在のものです。



>>「SDGsな最新グルメ」 バックナンバーTOPへ

更新

こちらの記事もおすすめ

エリアから記事を探す

東京都心

東京その他

神奈川

関西

東海

その他

料理ジャンルから探す

利用シーンで探す

美味ごはん記事一覧へ>>