コレって、ちょっとイイかも!
SDGsな最新グルメ
環境問題、食料問題、フードロス問題…
SDGsな取り組みをグルメの分野からピックアップ!
美味しく、楽しく、まじめに食の未来をお伝えします。
創業61年老舗洋菓子店の新たな挑戦
『ドゥマン・ア・トリアノン』誕生
人と環境にやさしい
『ドゥマン・ア・トリアノン』オープン
JR高円寺駅の目の前にある創業61年の老舗洋菓子店『トリアノン』。地元の人はもちろん、多くの人たちに愛され続けている人気店です。
その『トリアノン』が、2021年12月、新店を『ニュウマン新宿店』の2階にオープンしました。
店名は『ドゥマン・ア・トリアノン』。コンセプトは「エシカルスイーツ」。人と環境に美味(やさ)しいスイーツを提供します。
『ドゥマン・ア・トリアノン』とは、フランス語で「明日、トリアノンで」の意味。新コンセプトにふさわしく、明日を、そして未来を創造する想いを込めています。
昔ながらの安心・安全な素材を
厳選して使用しています
商品には、昔ながらの安心・安全な素材だけを厳選。小麦粉・砂糖・卵・乳製品は、国内主要メーカーから。ほかの材料においても添加物や保存料などが少ないものを選んでいます。
そして洋菓子職人は、毎年『ジャパンケーキショー東京』において数々の賞を受賞。先輩職人から後輩職人へ、その確かな技術も引き継がれています。
また洋菓子業界では「男性はパティシエ」「女性はパティシエール」と分けて呼ばれることも。かつては『トリアノン』でもそうでした。
しかしSDGsへの取り組みをきっかけにジェンダー平等の観点と、創業から培われてきた確かな技術などを次世代に伝えていくため「洋菓子職人」として新たに始動しています。
洋菓子店として
できることからコツコツと
新たな製品を開発するにあたり、安心・安全な食材を使うことを前提に、まずはプラスチック資材の利用頻度を控えることからスタート。
たとえば、装飾としてケーキの上にのせるピックもプラスチック素材であるため廃止に。ケーキをのせる台紙も、可能な限り脱プラ素材にしています。
その一方で課題も。テイクアウトの場合、輸送や移動に耐えられるように強度のあるプラスチック素材を用いらなければいけない現状があります。
この点については「プラスチックに代わる新素材が開発されること」を期待。明日のために、今日、自分たちができることをコツコツと取り組んでいます。
洋菓子職人によって生まれた
エシカルな絶品スイーツ
■「ドボスアントルメ」
フードロスへの取り組みとして誕生した商品。クルミとさまざまなドライフルーツをたっぷり入れた良質なチョコレートスポンジの端材を再利用したケーキです。
■「de MITAKA」
東京都三鷹市の農作物とコラボレーションした商品。クリームチーズをたっぷりと使い、三鷹市産のキウイでアクセント。キウイをより引き立たせるオレンジ系のお酒とピールの入った生クリームで仕上げています。容器はCO2削減カップを使用。
■「de MUSASHINO」
東京都三鷹市の農作物とコラボレーションした商品。三鷹市で栽培・収穫した小麦を使い、フレッシュバターもたっぷり。しっとりと焼き上げたフィナンシェです。
■「グリオッティーヌ」
『2011年度 ジャパンケーキショー東京受賞作品(横田典弘作)』。ピスタチオ生地にグリオットチェリームース、ピスタチオババロアをサンドした甘酸っぱい味わいのケーキです。
■「ヴァンクール」
『2021年度 ジャパンケーキショー東京受賞作品(小浦一紀作)』。ビターなチョコムースにフランボワーズジャム、食感にヘーゼルナッツを入れて、トンカ豆のアングレーズを加えた香り高い仕上がりの商品です。
新たな一歩を踏み出した
『ドゥマン・ア・トリアノン』
SDGsの項目「3.すべての人に健康と福祉を」「12.つくる責任 つかう責任」「15.陸の豊かさも守ろう」「4.質の高い教育をみんなに」「5.ジェンダー平等を実現しよう」「8.働きがいも経済成長も」を実行。
さらにスタッフが主役として「みんながより輝ける」よう、自由な発想で新製品の開発にも、全員が携わっています。
そもそもケーキは、頑張る自分へのご褒美、そして誰かを喜ばせるためのもの。
でも『ドゥマン・ア・トリアノン』のケーキはそれだけではなく、洋菓子職人、農家、生産者、さらには消費者の暮らす環境にやさしいものであることをポリシーとして提供しています。
人と環境にやさしいエシカルスイーツ。ちょっとだけ味わってみたくなりましたか?