コレって、ちょっとイイかも! SDGsな最新グルメ

環境問題、食料問題、フードロス問題…
SDGsな取り組みをグルメの分野からピックアップ!
美味しく、楽しく、まじめに食の未来をお伝えします。

環境に良く社会問題を解決する!
高タンパク・低脂質の「植物肉」


世界規模で注目されている
第三の肉「植物肉」の市場
第三の肉「植物肉」の料理イメージ

アメリカの金融機関『JP モルガン・チェース(JP Morgan Chase)』は「世界の植物肉の市場規模は15年以内に1,000億ドル(約11兆円)を超えると推計。イギリスの銀行の『バークレイズ(Barclays)』は「10年以内に肉全体の約10%(15兆円)相当になると推計。どちらも市場の拡大を予測しています。(※2019年農林水産省発表の調査より引用)

さらに国連の発表によると2050年までに世界の人口は100億人を超えるそうです。人口増加による食料不足・食糧危機は、『国連サミット』で採択された「SDGs(持続的な開発目標)」においても、対処すべき重要課題とされています。

しかも、もっと手前の2030年には、タンパク質の需要に供給が追い付かなくなる「タンパク質危機」が発生すると予想。これまで以上に食肉価格が高騰すると言われています。

牧場のイメージカット

また近年、地球温暖化も人類にとって大きな課題です。原因は二酸化炭素・メタン・一酸化炭素・フロンなどの温室効果ガス。なかでも大きな要因は、世界で飼育されている15億頭もの牛による二酸化炭素や腸内ガス(メタン)の排出と言われています。

「タンパク質危機」「地球温暖化」の対策としても「植物肉」への期待は高まっているのです。

植物肉(Plant-based Meat)の
開発・販売を手がけるスタートアップ
大豆のイメージカット

植物肉と聞いて、最初に思いつくのは、おそらく「大豆肉」「大豆タンパク」「ソイミート」「ベジミート」などと呼ばれている「大豆ミート」でしょう。近年では『カップヌードル』の「謎肉」に大豆が使われていたことでも大きな反響を呼びました。

でも「大豆ミート」というと、「カラダに良さそうだけど、あまり美味しくなさそう」と思っている人たちも多いのでは? でも現在は技術の進歩により日々進化。どんどん美味しくなってきているのです。

そのなかでも有名な会社が『DAIZ株式会社』。「植物肉で世界へ。」を掲げ、次世代植物肉の市場への認知と拡大として、大豆由来の植物肉原料を開発・製造する業界屈指の企業です。

誰でも美味しく気軽に!
味覚・食感・機能性に富んだ最新「ミート」
発芽大豆のイメージカット

これまで「植物肉」の主原料といえば、大豆搾油後の残渣物である脱脂加工大豆。いわゆる「絞りカス」を活用していました。しかし『DAIZ株式会社』の原料は丸大豆。さらに、オレイン酸リッチ大豆を使用しています。

製造工程をカンタンに説明すると、まず「落合式ハイプレッシャー法」で大豆を発芽させ、旨味や栄養価を増大。さらに、その発芽大豆を「エクストルーダー(押出成形機)」にかけて、膨化成形技術により、肉のような弾力と食感を再現しています。

『DAIZ株式会社』の作業イメージ

この独自技術により、これまで普及の妨げとなっていた「味と食感に残る違和感」「大豆特有の青臭さや油臭さ」「肉に見劣りする機能性(栄養価)」といった課題もクリアしたのです。 もちろん、ほかの原料や添加物は何も加えていません。

しかも発芽大豆と独自製造プロセスにより、原価低減を実現。牛肉・豚肉・鶏肉に対しても、価格競争力を持つことができたのです。

また2020年10月には、外食事業を核にするフードテック企業『株式会社きちりホールディングス』と連携。日本での植物肉市場規模の拡大に寄与し、サステナブルな社会への貢献も視野に入れながら、「次世代植物肉」を使用した新事業『XMEAT』を展開します。

ハンバーグ専門店『いしがまやハンバーグ』で
「牛肉100%」「植物肉100%」「半々」を用意
『いしがまやハンバーグ』の「プラントベースミートハンバーグ」

新事業『XMEAT』では、肉好きでも満足できるメニュー開発を実施。健康や美容に興味がある方も含めて、手軽にファッション感覚で「植物肉」を美味しく違和感なく食べられる料理を提案します。

まず『株式会社きちりホールディングス』が運営するハンバーグ専門店『いしがまやハンバーグ』にて、「次世代植物肉」を原材料とした「ハンバーグ」などの提供を開始。

『いしがまやハンバーグ』のハンバーグ

以下の3商品をラインアップしているので、ぜひ食べ比べてみてください!

●「プレミアムハンバーグステーキ(ライスorパン、スープ付き)」(1,380円)
これまでも店舗で提供してきた牛肉100%のハンバーグ。
●「プラントベースミートハンバーグ(ライスorパン、スープ付き)」(1,580円)
植物肉100%。大豆タンパク質が豊富で脂質が低く、栄養バランスが整った高機能ハンバーグ。
●「プレミアムハンバーグライト(ライスorパン、スープ付き)」(1,480円)
植物肉と畜産肉を使用したハーフ&ハーフのハンバーグ。

フードデリバリとオンラインサイトでは
「ガパオ」「麻婆豆腐」「ラザニア」も展開
『XMEAT』の商品イメージ

『XMEAT』では、フードデリバリーサービスと公式オンラインサイトにて商品を販売。「キーマカレー」「汁なし担々麺」「ラザニア」「ルーローハン」「ガパオライス」「シシカバブピタパン」などをラインアップします。

■「キーマカレー」 『XMEAT』の「キーマカレー」

■「汁なし担々麺」 『XMEAT』の「汁なし担々麺」

■「ラザニア」 『XMEAT』の「ラザニア」

■「ルーローハン」 『XMEAT』の「ルーローハン」

■「ガパオライス」 『XMEAT』の「ガパオライス」

■「シシカバブピタパン」 『XMEAT』の「シシカバブピタパン」


肉好きでも満足できる「植物肉」で
サステナブルな世界の実現を!
『XMEAT』の料理イメージ

これまで「植物肉」というと、ヴィーガンやベジタリアンといったイメージが強かったと思います。でも、その認識は時代を取り巻く状況によって少しずつ変わってきているのです。

「タンパク質危機」「地球温暖化」の対策ため、今からでもできることは、なるべく地球にやさしい「植物肉」を食生活に少しずつ取り入れること。 サスティナブルな社会の実現に向けて、牛・豚・鶏に次ぐ「植物肉」を早速食べてみませんか?


店名 いしがまやハンバーグ
URL https://www.kichiri.co.jp/brand/ishigamaya/
サイト名 XMEAT
URL https://xmeat.jp/

情報は2020年10月28日現在のものです。



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