旬産旬消・医食同源で美味しく健やかに
赤坂『CROSS TOKYO』
7/27(月)リスタート!
ナツメ、サンショウ、カミツレ、ハトムギ、スギナ…
薬膳に対して、みなさんは、どのようなイメージを持っていますか?
「カラダに良さそうだけど、あまり美味しくなさそう」
…そんな人って実は多いのでは?
でも、そんな先入観を取り払ってくれるお店が赤坂に誕生しました。
店名は『CROSS TOKYO(クロス トーキョー)』。
「あれッ!? 六本木にあった店舗じゃないの?」と、気付いた人もいるはず。
その通り。以前は、けやき坂と芋洗坂の交差点近くの建物の2階にありました。
六本木にオープンしたのが2012年11月。
その後、2016年12月に赤坂に移転しています。
2016年の移転当時のコンセプトは「ベジタブルレストラン」。
地産地消をモットーに、全国の契約農家や自社農園から旬の野菜を調達。
オーガニックのワインと共に提供していました。
そして今年、「コロナ」による営業自粛期間に、コンセプトをリニューアル。
7/27(月)より「和漢洋才(わかんようさい)」を新コンセプトにリスタートします。
ポイントは素材だけではなく、調理法にも注目した点。
古代中国の皇帝の食事を管理した「食医」の考え方、日本の「医食同源」の思想に、シェフが研鑽を積んだフランス料理の調理法にプラス。旬産旬消・医食同源で美味しく健やかで楽しい食事を提案します。
それでは、先行して行われた試食会のメニューと合わせて、詳細をご紹介しましょう。
■「源(Amuse)」
“ブイヨン・ド・レギューム” 駝鳥のラヴィオリ セージのユイル
じっくり時間をかけて12種類以上の厳選野菜を濃厚なスープにした後、35種類以上のハーブ・スパイス・生薬・薬膳を独自の配合でブレンド。さらに丸鶏と豚足のコラーゲンエキスをプラスして、深みを出した「ブイヨン・ド・レギューム」をベースに仕上げたスープです。免疫力を高める駝鳥の肉のラヴィオリも、風味豊かな逸品。
■「伍(Entrée Palette)」
五行のパレット
「五行説」を取り入れた、「五臓六腑」を整えるためのオリジナルメニューの監修には、ハーブとスパイスの両方のコーディネーター資格を持つ増山総料理長が担当。
ちなみに「五行説」とは、古代中国に端を発する自然哲学の思想のこと。中国伝統医学では、自然界のあらゆるものは「土・金・水・木・火」の5つの性質(五行)にわけられると考えています。
さらに「五臓六腑」の「五臓」は栄養を貯蔵して使う「脾・肺・腎・肝・心」を指して、「六腑」は口から入ったものの栄養を五臓に送って不要物を排出する「胃・大腸・膀胱・三焦・胆・小腸」を表しています。
なお、食べる順番は、手前から時計回り。
●<甘味>ゴールドラッシュ(とうもろこし)・カルダモン・松の実・クミン
●<辛味>鶏胸・クレソン・コリアンダー・ミント・クレープ
●<塩味>アスパラガス・XO醤・アンチョビ・鴨肉生ハム
●<酸味>天使の海老・タブナード・桃・アメリケーヌ・樹子
●<苦味>蝦夷鮑・肝・あわび茸・ゴーヤ・セージ・タイム
■「興(1er Posson)」
気仙沼直送のフカヒレ サフランの香り
世界的にも有名な産地・気仙沼から直送する極上のフカヒレを4時間かけて丹念に煮込んだ逸品。薬膳や白湯と一緒にサフランの香りが漂ってくるひと品です。
■「縁(2em Poisson)」
八丈島の金目鯛と蓮の葉 明日葉 オクラ おかひじき
八丈島近海の金目鯛を蓮の葉で包んで蒸し上げたひと品。八丈島の名産・明日葉は、その苦味を活かしたソースと、さらにフリットでいただきます。
■「想(Viande)」
宮城県・関村牧場の漢方三元豚 カラブリア風コートレット
14種のハーブ飼料で育った漢方三元豚にスパイスをまとわせてカツレツ風に仕上げたひと品。最後の仕上げをテーブル席の目の前で行う演出も見ごたえ満点です。
■「膳(2em Dessert)」
TYG(ココナッツ・レモングラス・桜海老・こぶみかん・コリアンダー・唐辛子)
メニュー名の「TYG」は、「ト」からはじまるタイ料理の名称。もちろん食材も同じ。それでありながら、見事なデザートに仕上げている技に驚かされます。
■「膳(2em Dessert)」
真夏の夜の夢(バナナ・アボカド・チョコレート・松の実・キクラゲ・薬膳ゼリー)
さまざまな食材を用いていながらも、それぞれが絶妙な個性を放つひと品。濃厚な味わいが印象的なフレンチテイストのデザートに仕上がっています。
なお、ディナーメニュー「Wakan yosai ~<和漢洋才>の世界を堪能するコース~」では、従来の「ソムリエ厳選ワインのペアリング」に加えて、24種類の薬膳種もラインアップ。
しかも免疫力アップに優れた生薬を漬け込んだリキュールは、薬膳マイスターによるオリジナル。
また、アルコールの苦手な人には、とっても珍しい「ノンアルコールドリンクのペアリング」や、薬膳茶も用意しているところが高ポイントです。
そもそも「薬膳を取り入れることが良い」と考えるのはもちろんですが、やはり「料理が美味しい」ということが一番大事だと思います。
個性の強い薬膳を多彩に取り入れながらも、絶妙なバランスで調理する技には驚きました。
中華ではない薬膳の料理を一度体験してみてはいかがでしょう?
きっと翌日の体調が変わっているはずですから。
店名 | CROSS TOKYO(クロストーキョー) |
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住所 | 東京都港区赤坂5-4-7 THE HEXAGON bldg. 10F |
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電話 | 03-5545-5408 |
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営業時間 | 11:30~15:00(L.O.14:00)、18:00~23:00(L.O.22:00) |
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オフィシャルサイト | https://cross-tokyo.com/ |
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情報は2020年7月27日現在のものです。
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