新宿東口から歌舞伎町へ!
レトロさがたまらない純喫茶『珈琲西武 本店』移転オープン!
2021年ころからZ世代を中心にブームとなった『純喫茶』。幼少期からスタバやタリーズなどのコーヒーチェーン店が当たり前だった世代にとっては『純喫茶』は未知なる存在。1人でノートパソコンやタブレット片手に作業したり、スマホ動画を見たりする過ごし方がメインのシアトル系カフェと違い、純喫茶はコミュニティーの場として存在していました。
純喫茶ブームのきっかけのひとつはSNS。ビロードのソファ、カラフルなステンドグラス、オシャレなコーヒーカップをはじめ、鮮やかな「クリームソーダ」や真っ赤なチェリーがのった「プリン」など、"エモさ"たっぷりの世界は、多くの人たちの心をつかみました。
その中で人気のお店のひとつが新宿東口にあった『珈琲西武 本店』。創業は1964年、昭和をモチーフにしたモダンな雰囲気が魅力的で、なんと59年に渡り、大きく変貌してきた新宿を癒してきました。しかし、ビル老朽化のため2023年8月でその歴史に幕を閉じることが発表されると、閉店を惜しむ人たちでより行列が続くようになりました。
しかし、嬉しいことに新宿歌舞伎町に移転することが決まりました。移転先は、日本文化を歌舞伎町から発信する『ハナミチ東京 歌舞伎町』の2階。新宿区役所の裏手に位置します。
ちょっとだけ、モダンになった扉を開けると…、店内はほぼ変わらぬ雰囲気。
ステンドグラスや真っ赤なソファー、照明などの装飾品は、旧店舗店からそのまま移設し、さらに世界的にも有名な『松本ステインドグラス製作所』が手がけた新しいステンドグラスも配置しています。
客席は全114席と以前の半分ですが、それでも広々。ゆったりと座れるソファの居心地の良さは変わりません。
メニューも基本的にはそのまま。サンドイッチ、スパゲッティ、ピラフ、生姜焼きにデミハンバーグ…。古き良き昭和の喫茶店メニューです。
■本店限定「珈琲西武 幕の内弁当」1,800円
オムライス、ナポリタン、生姜焼き、デミグラスハンバーグ、あんバターホットサンド、ポテトサラダといった充実の内容。まるで"大人のお子様ランチ"。観劇の前後にいただくのにぴったりです。
■「新宿特製オムライス」1,100円
運ばれてくると声の上がる一品。想像以上のボリュームです。どーんと構える大きなオムレツは、なんと卵6個も使用!その下には、ケチャップライス。さらに自家製のデミグラスソースたっぷり。大きめカットのベーコンがうれしい。
オムレツの下にはとろ~りチーズが!迫力のあるメニューなのでシェアすることをおすすめします。
■「自家製 プリン・ア・ラ・モード」1,400円
中心にはちょっと固めなレトロプリン。ビターなカラメルがアクセントになっています。飾り切りしたリンゴ、メロン、オレンジ、バナナなどのフルーツ、2種のアイスを盛り付け、生クリームとチョコレートスプレーでデコレーション。ポッキーが刺さっているあたりが、もうセンチメンタル…。
■「あんバターホットサンド」(ドリンク付)1,430円
薄くカリッと焼かれたパンの中にはあんこと白玉。バニラアイスと交互に食べても楽しい。
■「アイス珈琲」750円・「紅茶」700円
ステンドグラスをモチーフにしたグラスがエレガント。すっきり飲みやすい味わいです。
ほかにも、温かい「昆布茶」「抹茶」があったり、懐かしの「ミルクセーキ」などもラインアップ。デザートセットや、平日ランチサービスセットなどもあるので、使い勝手がよさそう。さらに、喫茶店なのに時間貸しの「個室会議室」もあります。
美しいステンドグラスと赤いソファが彩る店内にいると、タイムスリップしたよう。のんびりとした時間を過ごしたいときに立ち寄ってみては。
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