【閉店】一人ひと鍋で楽しめる「ひとりしゃぶしゃぶ 七代目 松五郎 宮益坂上店」でサク飲みひとりご飯

【このお店は現在閉店しています】

渋谷に2021年11月15日にオープンした『ひとりしゃぶしゃぶ七代目松五郎 宮益坂上店』 は、しゃぶしゃぶを「一人ひと鍋」で提供するしゃぶしゃぶ専門店。赤坂にある本店に続き、ここ宮益坂上店が2店舗目となります。

ここ数年で都内には「ひとり鍋」や「ひとりしゃぶしゃぶ」の専門店がいくつか登場していますが、『ひとりしゃぶしゃぶ七代目松五郎』 の特長は、なんといってもしゃぶしゃぶをファストフード感覚で気軽に楽しめること。

店のコンセプトは「ワタシにちょうどいい、ひとりしゃぶしゃぶ」。他店と大きく違う点は、最初に入口でオーダーと会計を済ませるシステム。肉や野菜のサイズ、鍋の締めなど、まず受付で食べたいものを注文します。

野菜と肉はS・M・Lサイズを用意。鍋の締めは「ご飯」「ラーメン」「はるさめ」から選べます。

「すべてアラカルトで食べたいものだけ注文できるので、お客さまの好きなスタイルで召し上がっていただけます。中には野菜だけ注文する方や、ひたすらお肉を堪能する方もいらっしゃいますよ」と話してくれたのは、店長の北山さん。

従来のしゃぶしゃぶ店はあらかじめ肉や野菜、麺などのセットメニューが用意されている場合が多いですが、ここでは自由にカスタマイズできるのが最大の魅力。

そして、肉は赤坂の本店で人気の「熟成黒毛和牛」や銘柄豚「多香味豚」を始め、“飲める脂”の豚肉で評判の「山西牧場」など10種類をラインナップ。

熟成牛に豚バラ、肩ロース…全部食べてみたくて1種類だけなんて決められない！ そんなときは、Sサイズのお肉を数種類選ぶのがおすすめ。ぜひいろいろな肉の食べ比べを楽しんでみて。

全19席の店内は全席カウンターなので、おひとり様でも入りやすい造りになっています。また、すべての席が横並びなので、周りを気にせず目の前のしゃぶしゃぶに心おきなく集中できます！

「お客さまは女性が圧倒的に多いですね。周辺のオフィスにお勤めの方には、仕事帰りの夜ご飯などで気軽にご利用いただいています。定期的に来店されるリピーターの方もおられますよ」と北山さん。

白を基調にした空間は明るく清潔感があり「MATSUGORO」のロゴとイラストをあしらったポップなインテリアがかわいい。

「しゃぶしゃぶのカジュアライズ」がテーマとあって、普段使いできる雰囲気と価格帯が魅力。ひとりご飯・ひとり鍋でも、寂しさはまったく感じません。これなら一人でも安心してしゃぶしゃぶを満喫できそう。

さて、席に着くとまもなく、受付で注文した料理がワントレイで運ばれてきます。オーダー後すぐに提供されるスピード感は、さすがファストフードスタイル。時間がないけどちゃんとしたご飯が食べたい、という日にぴったりです。

お酒のメニューはビール2種類（ハイネケン、キリン一番搾り）、ハイボール、酎ハイの4種類と少なめですが、ここでは食事のお供としてサクッと楽しむのがベター。まずはしっかり喉を潤し、万全の体制でしゃぶしゃぶを迎え入れましょう！

しゃぶしゃぶの肉はSサイズ290円からとリーズナブル。この日選んだのは、一番人気の「国産カルビ」と、お店のおすすめ「多香味豚 ロース」（各Sサイズ）。
すべて注文を受けた後に、店内のスライサーで塊肉からカットしてくれます。

野菜はMサイズを注文。さつまいも、きのこ、白菜、もやし、ニンジン、ブロッコリーなど10種類以上の具材が入っています。野菜に豆腐、ワカメまでと種類豊富なのがうれしい。

カウンターに設置された鍋のスイッチをONし、お湯が沸騰してきたら野菜とお肉を投入していただきます。

しゃぶしゃぶの鍋には出汁ではなく、あえて「お湯」が使われるのもポイント。肉そのもののおいしさをしっかり堪能するなら、出汁の香りや旨みはむしろ不要。それだけ肉の質には自信を持っているそう。

「国産牛カルビ」は脂と赤身のバランスがよく満足感ある味わい。カルビというと焼肉のイメージが強いですが、熟成によって脂のしつこさが抑えられ旨みが凝縮。想像していたよりさっぱり軽くいただけます。

「多香味豚 ロース」は柔らかくもちもちとした食感で食べ応えあり。脂の甘みとあっさりとした旨みに食が進みます。

ちなみにしゃぶしゃぶというと、浮かんでくるアクをこまめに取り除くイメージですが、なんとここではアク取りは不要。理由を北山さんに聞いてみると「オーナーが独自に研究した結果、ひとり用鍋の場合はアクは取らないほうがスープに旨みが残るという結論に達したんです。肉の旨みがたっぷり溶け出したスープを、ぜひ締めのラーメンやはるさめで堪能してください」とのこと。

しゃぶしゃぶの固定観念を覆す画期的な食べ方も、肉や野菜の質に自信があるからこそ。これは試してみるしかない！

そして、おすすめの「大山鶏」は、朝びきの新鮮な鶏のむね肉を極薄スライスで提供。向こう側が透けて見えそうな薄さは、まるでふぐのお刺身「てっさ」のよう。お湯にくぐらせても、むね肉特有のパサつきはなくしっとりとした食感で何枚でも食べられます。

「鶏むね肉や赤身のお肉は、たんぱく質を摂取したい方やダイエット中の方にもおすすめ。スポーツジムなどで身体を動かした後の食事としても好評です」と北山さん。
こうして野菜やお肉を食べ進むうちに、身体がポカポカと温まってきました。やっぱり、寒い季節の鍋料理は最高！

しゃぶしゃぶの付けだれは「特製ポン酢だれ」と「ごまだれ」の2種類。

開発に2年かけたというポン酢にはゆずやかぼすなど数種の柑橘を使用。かなりキリッとした酸味があり、肉の脂の甘みを引き立てるスッキリとした味です。青ネギをたっぷり入れて食べると、より風味がアップ。

ごまだれは甘みがあり濃厚でポン酢と対照的な味わい。ラー油とガーリックチップを入れて食べるのがおすすめだそう。

青ネギ、胡椒、山椒、一味唐辛子など6種類の薬味はカウンターに設置されています。高い位置にセッティングされているのでサッと取りやすいのもポイント。

さっぱり系のポン酢とクリーミーなごまだれをいろいろな薬味で味変しながら食べるとエンドレスでいただけそう…。

一人ひと鍋・全席横並びのスタイルは、感染症対策の面でも安心。人と直接接触する機会を最大限減らせるよう、オーダーや料理の提供方法にも配慮がされています。

栄養バランスがよく身体も温まるしゃぶしゃぶはとてもヘルシー。普段の夜ごはんや、忙しいけど食事はおろそかにしたくない、という人にもおすすめです。
ひとり鍋にはちょっと抵抗がある…という人も、この冬は、ぜひサクッとお酒を楽しみながら「ひとりしゃぶしゃぶデビュー」してみませんか。