仕事帰りや旅先で、気になったお店にふらりと入ってみたい。誰かと約束していなくても、もっと気軽に飲みに行きたい。そんな風に「ひとり飲み」を楽しむ女性が増えています。 自由にマイペースに楽しめる、女性のひとり飲みにぴったりなお店をご紹介します。
【閉店】新中野のリトル香港『香記豚記』の絶品チャーシューや香港ストリートフードでひとり飲み
※営業時間・定休日・メニュー等が変更となる場合がございます。詳細は店舗までご確認をお願いいたします。
『フジコミュニケーション』『オルソー』に続く話題の香港料理店『香記豚記』
文京区の人気台湾料理店『FUJI COMMUNICATION(フジ コミュニケーション)』の姉妹店として、2号店の『also(オルソー)』に続き、2022年2月にオープンした『香記豚記(ホンキートンキー)』。
地下鉄丸ノ内線の新中野駅からは徒歩4分、商店街の「鍋屋横丁」とは逆の方向という、ややニッチなロケーション。
車がひっきりなしに行き交う青梅街道沿いに、突如現れる赤い扉が目印です。
店内は約20席のテーブル席のみ。こぢんまりとした空間で一人でも入りやすい雰囲気です。
コンパクトながら大きな窓から陽がたっぷり差し込み開放感あり、ミントグリーンと白いタイルのコントラストがキッチュでかわいい。
お店自体は新しいのに、どこかノスタルジックなムードが落ち着けます。
「香港の街の中にある庶民的な食堂をイメージしています。お客さまはフジコミュニケーションの系列店と知って来られる方のほか、周りが住宅街なこともあってご近所の方も多いですね」と、チーフマネージャーの小足聖一郎さん。
夜は仕事帰りに一人で食事に訪れる近隣の人も多いそう。ターミナル駅の新宿からは電車で約10分と、アクセスも意外と便利。
小さな丸テーブルと椅子に、壁に飾られた香港映画のポスターや神棚、左右にゆっくり首を振る扇風機の生ぬるい風…まさにここは香港の街中にあるローカルな食堂のよう。
写真映えするおしゃれな内装でありながら、ほどよい脱力感とのバランスが絶妙。人気店ならではの店づくりのセンスを感じます。
ちなみに、料理やお酒の注文はスマホからQRコードでアプリにアクセスしてオーダーするスタイルとなります。
自慢の香港式チャーシューは必食! 種類豊富な小皿料理はひとり飲みのお供にぴったり
既存店の『フジ コミュニケーション』『オルソー』が台湾料理店なのに対し、こちらのコンセプトは“香港ストリートフード”。
女性にも大人気のお店の系列店とあって、どんな料理に出合えるのかな…と期待が高まります。
まず味わいたい名物は、試行錯誤を重ねて理想の味に作り上げた「叉焼(チャーシュー)」。香港にはチャーシューやローストダックなど焼物の専門店が至る所にあり、現地の人々にとってなくてはならない存在。
「港式蜜汁叉焼(ハニーローストポーク)」550円は、醤油ベースのタレに1~2日漬け込んだ豚の塊肉をオーブンで焼き、さらにハチミツを塗って焼き上げる香港式。豚バラと肩ロースの2種類を用意。
表面はカリッと香ばしく、噛むほどにタレの甘じょっぱさと肉の旨みがにじみ出すチャーシューはお酒のお供に最高。
すっかり香港の路地裏の食堂にいる気分で、添えられたピーナッツをぽりぽり齧りながらビールを飲む幸せよ。
また、メニューには前菜の小皿料理が充実しているので、ひとり飲みでもいろいろな料理を楽しめるのがうれしいポイント。
箸休めにぴったりな「豚耳と青ネギ パクチーサラダ」580円。
酢醤油のさっぱり味で、ミミガーのコリコリとした歯応えとパクチーの風味にお酒が進みます。辛い物が好きな人は、卓上のシラチャーソースを付けてもよさそう。
手前「鶏もも 生姜青葱ソース」640円は、むっちり締まった食感が心地よい鶏もも肉に、ピリッとした辛みの青ネギソースと千切り生姜を載せた冷菜。
奥「ザーサイと干し豆腐の山椒油」580円。麺のように細く切った干し豆腐にザーサイの塩気、山椒の香りが爽やかなひと皿。メニューに干し豆腐があると必ず注文してしまうのですが、意外と置いてある店が少ないのでうれしい。
もうひとつのおすすめは「焼売」。香港料理といえば点心も外せません。
「海鮮焼売」800円はよく練られた餡の中に、プリプリの海老やイカ、ホタテが入り、クワイの食感も心地よいアクセントに。
下味がしっかり付いているので、何も付けずにそのまま食べても十分おいしい。
ビールや自然派ワイン、ウイスキーまで香港料理によく合うお酒たちも魅力
そして、お酒のメニューも香港料理との相性を考えたこだわりのラインナップ。
缶ビールなどは既存店と同様に、冷蔵庫から自分でピックアップするセルフスタイルです。
ビールやソフトドリンクのグラスは冷蔵庫の上から取りましょう。
実家やおばあちゃんの家に昔あったような、どこか昭和レトロなコップが懐かしい。
1杯目はフィリピンのビールとして有名な「サンミゲル」590円もおすすめ。実は香港にも工場があり生産されているため、現地ではとてもメジャーなビールだそう。
そして肉料理や炒め物、揚げ料理まで、どんな料理にも幅広く合うのが自然派ワイン。
ボトルのほか、グラスでも常時8種類前後取り揃えており、料理や好みに合わせていろいろなタイプを楽しめます。
さらに、お酒好きな女子にはチャーシューとバーボンウイスキーのペアリングもおすすめ。ウイスキーのスモーキーな風味と香ばしいチャーシューの旨み…合わないわけがない。
ランチタイムは香港のワンプレートご飯や麺料理のセットも楽しめる
また、平日のランチタイムは、自慢のチャーシューを味わえる「自家製チャーシューご飯」や「香港焼そば」などのワンプレートご飯や麺料理に、焼売2個、スープが付くセットメニューもあり。
「鶏もも肉醬油煮」は、八角を効かせた醤油味のタレで煮込んだ骨付き鶏もも肉、ネギと生姜のタレを掛けた香港のローカルフード。濃い目の味付けの鶏肉をジャスミンライスと一緒に頬張れば、アジアの風が吹き抜けそう。
ちなみに、夜の店内には80年代のジャパニーズロックが流れていました。ZIGGYやTHE MODS、レピッシュ、ユニコーン…当時青春時代を送ったバンドブーム世代の人にはどストライクすぎる曲ばかり。
店の扉に書かれた『香記豚記』の隣に並ぶ4つの文字が気になって訪ねてみると「“クレイジーアイラブユー”という意味です」と小足さん。それってまさに、某有名ロックバンドのあの曲では…!
絶妙なネーミングがBOOWY世代には妙に懐かしく、ウイスキーを片手にチャーシューを噛みしめつつ、思わず遠い目になってしまうのでした。
ここは新中野のリトル香港。ちょっとノスタルジーな気分に浸りながら、おいしい香港料理とお酒を楽しんでみませんか。
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ホンキートンキー
香記豚記
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東京都中野区本町6-21-16 カーサ新中野 1F
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東京メトロ 丸ノ内線 新中野駅 1番出口より 徒歩4分
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2,000円~3,000円(ランチ:1,000円~2,000円)
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定休日
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営業時間
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