仕事帰りや旅先で、気になったお店にふらりと入ってみたい。誰かと約束していなくても、もっと気軽に飲みに行きたい。そんな風に「ひとり飲み」を楽しむ女性が増えています。 自由にマイペースに楽しめる、女性のひとり飲みにぴったりなお店をご紹介します。

新宿ゴールデン街『シーホース』はスパイス酒と料理がおいしい、ひとり飲みにもおすすめのお店

新宿ゴールデン街「シーホース」店内イメージ
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黄昏の昭和感がたまらない! 飲ん兵衛の聖地『新宿ゴールデン街』

新宿ゴールデン街イメージ

※営業時間・定休日・メニュー等が変更となる場合があります。詳細は店舗までご確認をお願いいたします。
https://www.instagram.com/seahorse.goldengai/
https://twitter.com/seahorse8ban



お酒はもちろん好きだけど、やっぱり、いろんな街やお店を飲み歩くのが楽しい!
そんな酒場好き女子なら、一度は訪れるべき場所がある。

その場所とは、飲ん兵衛の聖地『新宿ゴールデン街』。

新宿・歌舞伎町の一角にある『新宿ゴールデン街』は、ドラマや映画化もされた漫画「深夜食堂」の舞台ともいわれる飲み屋街。

新宿ゴールデン街イメージ

ここだけ時間が止まったような新宿ゴールデン街の独特の雰囲気は、外国人観光客の間でも有名になり、近年、新宿を代表する人気スポットに

1960~70年代には作家や役者、編集者などの文化人が夜毎集い、新宿ゴールデン街はアングラやカウンターカルチャーの発信地として隆盛を極めます。

かつて青線だった長屋が建ち並ぶ細い路地は、いかにも場末の飲み屋街らしい空気がたまらない! バーの看板がひしめき合う光景に、飲ん兵衛女子なら足を踏み入れた瞬間、ワクワクしてしまうはず。

しかし、新宿ゴールデン街には約280件もの店があると言われています。
この膨大な軒数の中から、いったいどの店へ行ったらいいのか…迷いに迷って、気づけば路地を何往復もウロウロしてしまうことも。

自分に合う一軒を見極めるのは、初心者にはちょっとハードルが高いかもしれません。

新宿ゴールデン街初心者にもおすすめのお店『シーホース』

新宿ゴールデン街イメージ

そんな新宿ゴールデン街の中でも、今回ご紹介する『シーホース』は2018年2月にオープンした、ゴールデン街では比較的新しめのお店。

場所は、新宿ゴールデン街「まねき通り」の一番奥にある「あかるい花園8番街」の角、『バー流民』の2階。

新宿ゴールデン街「シーホース」入口

店の目印はタツノオトシゴの看板。中の様子がわからないので、一見さんにはちょっと入りにくいかもしれませんが、階段を上って、勇気を出して扉を開けてみて。

新宿ゴールデン街「シーホース」店内イメージ

店内はL字型のカウンターに椅子が7席のこぢんまりとした造り。天井が高く開放感のある空間で、一見、ゴールデン街らしからぬおしゃれな雰囲気。

このように、カウンターだけの小さなお店が多いのが新宿ゴールデン街の特徴。来店する人もおひとり様が多いので、ひとり飲みに慣れている人が多く訪れる街といえます。

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ショートカットが似合うチャーミングなママさんとのおしゃべりを楽しんで

新宿ゴールデン街「シーホース」オーナー

店を切り盛りする店主・マチルダさんは、新宿ゴールデン街の老舗『しの』でのアルバイトや、『ゴールデンダスト』のスタッフを経たのち、自身のお店『シーホース』を開店。

初めてゴールデン街に来たのは21歳くらいの頃。友達がゴールデン街でバイトしていたのが、遊びに来たきっかけです。最初からこの街独特の居心地のよさにすっかりハマって、気づいたらカウンターの外側から内側の人になっていました笑

趣味はキックボクシングで、ジョギングやピラティスなど身体を動かすことが好きというマチルダさん。
大学時代は演劇サークルに所属し、ダンサーなどパフォーマーとしての活動経験もあることから、音楽や演劇についての話題も豊富です。

新宿ゴールデン街「シーホース」オーナー

新宿ゴールデン街に『シーホース』をオープンして2年が経ちますが「この2年間はあっという間で、いいお客さまに恵まれたのと、一人でマイペースにできるのも性に合っているのか、毎日がとても楽しいです。もちろん、初めての方も大歓迎です!」。

美人でありながら、どこかボーイッシュな雰囲気が素敵なマチルダさん。気取らずサバサバした性格には、男女を問わずファンが多いのもうなずけます。

ゴールデン街はカウンターだけのお店が多いし、一人で来るお客さんも多いから、初対面同志でも自然に会話ができる。人と人との距離感が近くて、対等な関係で付き合えるのがいいですね。うちは男性客も多いですが、酔っぱらいのおじさんは私が取り締まりますので、女子一人でも安心して飲みに来てください笑

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料理上手な店主・マチルダさん手作りの家庭料理がおいしい!

新宿ゴールデン街「シーホース」お通しセット

この日のお通しは「春キャベツのすりながし」「粕漬タンとねぎのクミン和え」「納豆豆腐巾着」。お酒は赤い色がキレイな「ハイビスカスサワー」

そんなマチルダさんの人柄はもちろん、彼女が作る料理も『シーホース』の大きな魅力

ちなみに新宿ゴールデン街では、たいていの店でチャージ料金のシステムがあります。金額は店によって異なりますが、たいていは1000円前後。
チャージに含まれるお通しは、柿の種やポテトチップスなどのスナックだったり、ママさんの手作り料理だったりと、店によってさまざま。

シーホース』のお通しセットは、料理数品とスープ。日替わりのお通しに必ずスープが付くのは「空腹でやって来る人もいるので、まずスープを飲んでお腹を落ち着かせてほしい」という思いから。

新宿ゴールデン街「シーホース」お通し

この日のおつまみは、手前から時計回りで「揚げ豆鯵の梅煮」「キャベツの花椒漬」「自家製ぬか漬け」「ふきのとうと蕎麦の実の玉子焼き」

ほかにも、その時によっていろいろなおつまみが登場することも。

煮物や和え物といったホッとする味のお惣菜を始め、「ポルトガル風肉じゃが」「こんにゃくのペペロンチーノ炒め」「インドネシア風厚揚げベーコン」など、どこか無国籍なセンスが光る手料理は、彼女がゴールデン街でアルバイトしていた頃からおいしいと評判。

店のコンセプトは“家庭料理で飲める店”というだけあり、どの料理もお酒によく合います。

新宿ゴールデン街「シーホース」日替わりおにぎり

この日のおにぎりは「猪のパンチェッタとかぼちゃの炊き込みご飯」

また、お腹が空いている人にと、毎日手作りの「おにぎり」が用意されているのも、うれしい心遣い。

日替わりのおにぎりは「カリフラワーと明太子の炊き込みご飯」や「人参と玉子のグリーンカレーピラフ」など、オリジナリティあふれる炊き込みご飯や混ぜご飯。
意外性のある素材の組み合わせやスパイス使いに食いしん坊心を刺激され、そんなにお腹が空いていなくても、つい食べたくなります。
※おにぎりは現在提供休止中

お酒が好きな女子はもちろん、食べることや料理が好きな人も、きっと楽しめる一軒です。

新宿ゴールデン街「シーホース」オーナー

料理人としての修業や仕事の経験はないマチルダさんですが、もともと料理を作るのも、食べるのも大好き。食への好奇心や探究心は、パン・お菓子研究家として活躍する母親の影響も大きいそう。

子供のころから母のヨーロッパ旅行に付いていって、一緒に市場を巡ったり、現地のレストランで食事をしたり。旅先で出合ったいろいろな食の記憶が、料理に現れているみたいです。当時は母と一緒の旅行なんてかったるいと思うこともあったけど、今思うと、貴重な経験をさせてくれた母に感謝ですね

ハーブやスパイスを漬け込んだ自家製スピリッツが充実

新宿ゴールデン街「シーホース」ドリンク例

お酒はスパイスやハーブを漬け込んだ自家製のスピリッツが充実。店内の棚には「ほうじ茶ラム」「山椒ウイスキー」「トムヤム酎」など、オリジナル酒の瓶がずらり。

スパイスやハーブが好きなのですが、既製のこういうお酒は甘みが強いものが多いので、食事にも合うすっきりしたものがほしかったんです。自分で作り出したらアイデアが止まらなくなって、どんどん増えてしまいました笑

新宿ゴールデン街「シーホース」ドリンクメニュー

定期的に変わる自家製スピリッツのメニューは店内の黒板でチェック。
甘めで飲みやすいの」「すっきり系」などの好みを伝えれば、希望に合いそうなお酒や飲み方をおすすめしてもらえます。ほか、国産クラフトビールやワイン、日本酒も取り揃えています。

こんな風に、マチルダさんの手作り料理をつまみながら、いろいろなお酒を楽しめるのが『シーホース』の魅力。1軒目に軽く食べながら飲みたいときにも、飲みがメインの2軒目にもぴったりです。

一人で行くからこそ楽しい! 新宿ゴールデン街は一人飲みにぴったりの街

新宿ゴールデン街「シーホース」店内イメージ

最後に、マチルダさんに新宿ゴールデン街を楽しむコツを聞いてみました。
ゴールデン街はすごく多様性のある街だと思います。ロックや歌謡曲などの音楽に特化したバー、映画や演劇、プロレス好きが集まる店まで、店によってお客さんのタイプもいろいろ。自分にとって居心地のいい場所を見つけてもらえたら。よくも悪くも人間くささが感じられる街なので、それを楽しんでほしいですね。

300軒近くものバーが密集する新宿ゴールデン街の醍醐味は「はしご酒」とも言われています。
その日の気分でいろいろなお店の扉を開けてみるのもいいし、行きつけのお店が2~3件あると、ひとり飲みがぐんと楽しく、より快適になります。

初めての店ではどうしても緊張してしまいがちですが、そんなときは「初めて来ました」と告げると、たいていの店のママやマスターは歓迎してくれるはず。

新宿ゴールデン街は、まさにひとり飲みにぴったりの街。むしろ、一人で行くからこそ楽しめる場所といえるでしょう。
今日はちょっと寄り道して帰りたいな…」というときに、ぜひ、いろいろなお店を巡ってみてください。

店舗情報
シーホース
シーホース
電話をかける
電話番号:03-3204-8326
東京都新宿区歌舞伎町1-1-5 新宿ゴールデン街 あかるい花園8番街 (バー「流民」2階)
チャージ 1000円(お通し付き)、ドリンク 500円~
定休日 土日休
営業時間 18:00~翌2:00
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