仕事帰りや旅先で、気になったお店にふらりと入ってみたい。誰かと約束していなくても、もっと気軽に飲みに行きたい。そんな風に「ひとり飲み」を楽しむ女性が増えています。 自由にマイペースに楽しめる、女性のひとり飲みにぴったりなお店をご紹介します。

新井薬師『マロロガバワン』はスパイス料理とお酒を楽しめる”奥中野”の注目店

※営業時間・定休日・メニュー等が変更となる場合があります。
詳細は店舗までご確認をお願いいたします。

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昭和レトロな商店街に佇む不思議な名前のスパイス料理店『マロロガバワン』

西武新宿線の新井薬師前駅とJR中央線の中野駅の間にある「薬師あいロード」は、中野区最大の寺院『新井薬師(梅松院)』の門前町として知られる商店街。

新井薬師前「マロロガバワン」商店街イメージ

銭湯や洋品店、喫茶店、町中華、おせんべい屋さんなど、昔からの個人店が今も現役で営業する商店街は昭和レトロな雰囲気が満載

ここ数年はバルやネオ居酒屋など若者に人気の店も増え、懐かしさと今っぽさがミックスされた街並みに注目が集まり「奥中野」とも呼ばれているエリアです。

のどかな雰囲気の商店街には有線で2000年代頃のJPOPが流れている。誰もが知っているヒット曲はポップで明るい曲調のはずなのに、インストゥルメンタルのためか何ともいえない哀愁が漂う…そんなちょっと切ないノスタルジー感も魅力的な商店街。

新井薬師前「マロロガバワン」外観

その「薬師あいロード商店街」の一角にある『マロロガバワン』は、本格インド料理とスパイスを使ったおつまみを楽しめるお店。
入口はガラス張りで店内の様子も伺えるので、一人でも入りやすい雰囲気です。

中野駅からは歩いて10分ちょっと。中野駅北口からは「サンモール」や「昭和新道」など商店街が充実しているので、ぶらぶら散歩しながら来るのもおすすめ。

新井薬師前「マロロガバワン」店内カウンター席

カウンター席がメインの店内はバルのようにカジュアルな空間。中へ入るとスパイスのいい香りが立ち込め、とたんにお腹がぐーっと空いてきます。

ちなみに『マロロガバワン』という不思議な響きの店名は、ヒンディー語にもとづく造語。「マーロ」は「リズム」、「ローガ」は「人」、「バワン」は「家」という意味だそう。

新井薬師前「マロロガバワン」店主

お店を営むのは、礒邊和敬さん・麻由さん夫妻
和敬さんは高幡不動のインド料理店『アンジュナ』での修行を経たのち、南インド料理の人気店『エリックサウス』でシェフや店長を経験。
麻由さんは『エリックサウス』やバル『vivo daily stand』で料理人やソムリエとして勤務。それぞれ飲食店での経験を積み、満を持して二人のお店『マロロガバワン』を2020年にオープンします。

現在はお子さんが小さいこともありお昼の営業が中心で、ディナー営業は週に数回。「夜はもちろん、ランチでもお得なおつまみセットやドリンクセットを出しているので、昼飲みにも気軽に利用してください」とのこと。

新井薬師前「マロロガバワン」外観

料理のコンセプトは入口のネオンにも掲げられている「indo&more」。
和敬さんの作るカレーやタンドリーチキンといった本格インド料理や、スパイスを巧みに使ったオリジナルメニューを楽しめます。

新井薬師前「マロロガバワン」黒板メニュー

お酒はソムリエの麻由さんが選ぶワインを始め、ビールやスピリッツ、カクテルまでスタンダードなメニューを揃えているそう。

二人とも食べるのも飲むのも大好きで、自分たちの店を開くなら“飲み屋さん”をやりたいと決めていました。インド料理だけでなく、スパイスを使ったおつまみで飲めるお店にしたかったんです」という二人。

コンフィやパテなどフレンチやイタリアンの要素をミックスしたスパイス料理はオリジナリティも完成度も高く、ここでしか味わえない料理ばかり。もちろん、どの料理もお酒によく合います

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センス抜群のスパイス使いが楽しい! お酒好きを虜にするおつまみメニュー

新井薬師前「マロロガバワン」の「ちょこっとおつまみ3種盛り」

ひとり飲みのスタートにおすすめの前菜は、おつまみ小皿メニューから好みのものを選べる「ちょこっとおつまみ3種盛り」。
内容は日替わりで、この日は「ナスのサブジ」「チキンピクルス」「長芋のアチャール」。
日本の旬の食材も上手に取り入れ、スパイスや酸味をほどよく効かせた、食が進むひと皿。

新井薬師前「マロロガバワン」の「エビ2022」

ビールのお供には「エビ2022」などの揚げ物メニューがおすすめ。
粗挽きのセモリナ粉を衣に使った海老のフリットは、ザクザクとした衣の歯ごたえと海老のプリプリ食感が心地よく、ビールがどんどん進むクリスピー感が最高。

新井薬師前「マロロガバワン」の「蝦夷鹿のパテ」

蝦夷鹿のパテ」はエゾ鹿の赤身肉ならではの旨味が凝縮された、ワインを誘う一品。ビストロの定番メニュー「パテ」を、マスタード入りのチリソースで味わうのが面白い。

こんな風にスパイスを効かせたおつまみでお酒を楽しめるのが『マロロガバワン』の最大の魅力。自由な発想のメニューがスパイス料理の世界観を一気に広げてくれます。締めにカレーを食べるつもりが、気づけばおつまみでお腹がいっぱいということも…。

カレーを目当てに来る人もいれば、おつまみとお酒でサクッと飲んでいく人もいたり、過ごし方はお客様によっていろいろ。カレー屋さんというより、バルのような感覚で自由に楽しんでほしいですね」と麻由さん。

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店内の窯で焼き上げる絶品タンドール料理も必食!

新井薬師前「マロロガバワン」の「タンドリーチキン」

そして、店内のタンドール窯で焼き上げる焼き物やビリヤニといったタンドール料理も必食。

ヨーグルトやスパイスでマリネした鶏もも肉をこんがりと焼き上げたインド料理の定番「タンドリーチキン」。手でつかんでパクリと頬張ると、鶏肉のほどよい弾力と旨みがあふれる、食べ応えも十分な一品。

新井薬師前「マロロガバワン」の「自家製チストラとポテトマサラ」

自家製チストラとポテトマサラ」は、タンドールで焼き上げたソーセージのみっちりとした歯ごたえがたまりません。
噛みしめるたびに旨みとスパイスの香りがにじみ出す、まさに゛お酒どろぼう“…これはビールにもワインにも合いすぎる!

チストラ」はスペインのバスク地方などで食べられるチョリソーの一種。ポテトマサラはインド版ポテトサラダのような趣で、添えられたパンに付けて食べても美味。

新井薬師前「マロロガバワン」の「タンドール野菜」

旬の野菜をタンドールで焼いた、その名も「タンドール野菜」。
スパイスを効かせたパンチのある料理が多い中、素材のシンプルな味わいは箸休めにぴったり。
この日の野菜は銀杏、芽キャベツ、ミニトマト。添えられたゲランドの塩とチリクミン塩をお好みで。

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カレーやひと皿で楽しめるプレートメニューは飲みにもご飯にもぴったり

そして、自慢の本格インドカレーは「マトン」「キーマ」「バターチキン」など6種類と、日替わりの「スペシャルカレー」を用意。

少なめサイズの「ハーフ」「プチ」もあるので、おつまみを楽しんだ後の締めカレーにも最適。なかでも、和敬さんのカレーの原点であり理想の味を追求した「キーマカレー」はぜひ味わうべき。

新井薬師前「マロロガバワン」の「唐揚げ定食」

お客さまのリクエストから生まれたという「唐揚げ定食」は、おつまみとカレーを味わえるボリューミーでよくばりなひと皿。スパイシーな鶏唐揚げとハーフサイズのカレー1種が付いて、ひとり飲みのお供にも食事にもぴったり。
写真はもも唐揚げ2個、ささみ唐揚げ串1本の「ミックス」。

さらに「ビリヤニ」や「ドーサ」といった本格南インド料理も充実。いろいろなカレーを味わいたいなら6種類のプチカレーが付く「カレー全部のせ」や、選べるカレー2種にサンバル、ミニドーサなどが付く「カレープレート」もおすすめ。
ちなみに、インドカレー店のイメージが強い「ナン」はあえて置いていないそう。

テイクアウトメニューが充実しているので、おいしいおつまみやカレーで家飲みを楽しめるのもうれしい。
テイクアウトメニューはこちら

新井薬師前「マロロガバワン」外観

人の生活と距離感が近い場所で店をやりたかった」という和敬さんと麻由さん。二人が目指す店の在り方は「街のコミュニティ」。

もともとこの場所には30年以上営まれた洋食店があり、長年地域で愛されてきたお店の跡地であることや、交差点に面したオープンな雰囲気が気に入り、物件を探していたときにこの場所を見て即決したのだそう。

ご飯を食べにくるだけでなく、ちょっと足を止めて会話したり、トイレを借りに寄ってもらうだけでもいい。私たちの店があることで生活に楽しさや安心感が増えるような、地域に根差したお店になりたいんです」と麻由さん。

おひとりさまやカップルを始め、ご近所のお年寄り夫婦から、子ども連れのファミリーまで、幅広く多様な客層は、まさに二人が目指す店のイメージと重なります。

この商店街は門前町ならではの行事があったり、近所のお店同士も仲がよくて互いのお客さんを紹介し合ったり。何となく“田舎”のような雰囲気があって、すごく居心地がいいですね」と和敬さん。

建物が密集する賑やかな繁華街とは真逆の、すき間が多くてゆるい空気がほっとする新井薬師の街並み。お二人の話を聞いていると、この街をもっと知ってみたいと興味がわいてきます。

新井薬師を始め、周辺には中野通りの桜並木や哲学堂公園などのスポットも点在する「薬師あいロード商店街」。散策のあとは、ぜひ『マロロガバワン』でおいしいスパイス料理とお酒を楽しみましょう。

店舗情報
マロロガバワン
マロロガバワン
電話をかける
電話番号:080-8150-3523
東京都中野区新井1-35-12
JR中野駅より徒歩15分
西武新宿線 新井薬師前駅より徒歩5分
3,000円~4,000円(ランチ:1,000円~2,000円)
定休日 月曜休・火曜不定休
営業時間 火水 11:00~16:00/木金 11:00~15:00、18:00~21:00(L.O.)/土 11:00~15:00、17:00~20:00(L.O.)/日 11:00~18:00(L.O.)
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