一棟型フードホールビル「TSUMUJI Monnaka」が、構想から2年を経て、3月に門前仲町に開店。入居テナントのすべてが新業態となるスタートアップです。
オリジナルブレンドのオーガニックハーブティを提供するカフェ、日本にひとつしかない型で焼き上げたチーズタルトショップ、東京に先立ち新さっぽろにオープンし連日行列となっているベーグルショップ、独学で技術を習得したナポリスタイルのピザスタンド、そして元鮨職人が仕立てる、本格あじふらいレストランの計5店舗が揃います。
さらに、新たな出会いの可能性を取り入れるため、施設内にはPOPUPキッチンも。屋上テラスでは、小さいながらもさまざまなイベントが想定された施設となっています。
「食の継承」をテーマに発足し実現にいたったフードホール「TSUMUJI 」。魅力的な商品展開の食品メーカーが、東京進出・店舗展開するにあたり感じる壁、テナント料や競争力の危惧を払拭し、ほんとうにおいしいもの、残していきたい味わいを支援できる仕組みとして「テナント料なし、什器等の初期費用なし」からはじめる画期的なビジネススタイルの提案にいたり始動する、初めての試みです。
また、「食を未来へ繋げる」という観点から、子どもが美味しい食体験をできるイベントや、食を識るためのサポートも視野に入れ、食を切り口とした取り組みで社会貢献に寄与していきます。
▼監修した「株式会社Pencakes」代表 寺田のコメント▼
今回、株式会社Pencakes はこのプロジェクトのクリエイティブ監修、並びに入店する全5店舗のブランディングを担当。代表の寺田は、ファウンダーの嶋﨑氏からこの構想をなんども聞く中で、氏の想いをまっすぐに伝えることができる見せ方、コンセプト策定に数ヶ月を費やしたという。
どうアプローチしても、結局はこの施設の個性はファウンダーその人に行き着く。
寛大でオープン、人間味があってチャーミング。人柄そのものをこの施設のキャラクターにしようと思った。加えて、寺町というロケーション、氏が代表を務める、株式会社Japan Foods Systemが駅弁の流通販売をベースに発展してきたことなどから、デザインベースは「和」に。そして、TSUMUJIという名称は、日本古来の言葉、路が十時に交わる場所、辻、から名付けられた。食がテーマのこの施設で、食を介して人が出会い、何かを生み出される場所となるようにというテーマを表しているのだという。
施設には、チャーミングさを拾った、ポップで可愛い仕掛けも至る所に見られる。
施設全体のデザインと並行し、テナント5店舗のブランディングをコンセプト作りから内装デザイン、食器や資材選定まで監修。それぞれのオーナーの思いを個性豊かなブランドに仕上げた。
「まっすぐな思いを汲み、ストーリーを仕立て、かたちにする」というPencakesの理念に沿って、「リベラルアーツなどに学ぶことで引き出しを充実させながら、クライアントさんとの会話から感じ汲み取る力を高め、思いある人々の夢を実現させるお手伝い、世界づくりをしていきたい」とこれからの抱負を語った。
情報は2024年4月16日現在のものです。
