進化がとまらない!
『パンと焼き菓子のPapapapa-n!-ブリオッシュ専門店-』
近年はさまざまな専門店が誕生しています。
パンの世界も、クロワッサン専門店、ベーグル専門店、そして食パン専門店など。
そして、またちょっと珍しいお店が誕生しました。
2020年8月、武蔵小杉にオープンしたブリオッシュ専門店の『パンと焼き菓子のPapapapa-n!-ブリオッシュ専門店-』。
「ブリオッシュ」ときいて、どんなパンなのか、ピンとこない人もいるでしょう。
卵とバターをたっぷり使ったパンで、ふんわり柔らかく優しい甘さが特徴。
いま話題の「マリトッツォ」や「グルメバーガー」にもよく使われています。
マリー・アントワネットの「パンがなければお菓子を食べればいいじゃないの」のお菓子とは、このパンのことだったという歴史的な逸話もあります。
パン好きな人ならご存じの『パンと焼き菓子のPapapapa-n!』は、隣駅の新丸子の裏路地に2018年にオープン。
店主の神戸氏は、パリ発のブーランジェリー『メゾン・ランドゥメンヌ』で、人気の「クロワッサン」のチーフを務めた方。新丸子のお店では「クロワッサン」を中心に、さまざまなパンが並びます。
3号店にあたるブリオッシュ専門店は、フードコートというにはオシャレすぎる『コスギサードアヴェニュー』にあります。
ちょっと小さな店構えですが、オレンジのファサードが目印なので見落とさないでしょう。
こちらのフードコートは他ではあまり見かけないお店が集まっていて、テラス席が充実しているのが特徴。
もちろん、こちらのパンやサンドイッチも楽しめます。
さまざまなアレンジブリオッシュが並びますが、まずは5月に登場した新メニューをご紹介しましょう。
■「Papapapa-n!のブリオッシュ食パン」980円
原料::強力粉(春よ恋)、 仏産発酵バター、 ジャージー牛乳、 生クリーム、 卵黄、 砂糖、 塩
「食パンって普通では…」と思うことなかれ。
そもそも、こちらのブリオッシュ生地は、フランス産発酵バターや、ジャージー牛乳や生クリームという贅沢な食材を使用。
通常は「全卵」を使いますが、卵黄のみを使うことで、よりふんわりと仕上がります。
まるでスポンジケーキのようなしっとり感とキメの細かさ…。
神戸氏いわく「カステラをリスペクトした」そうです。なるほど。
そう、ザラメ糖が敷いてあるので、あの独特のジャリっと感も楽しめます。
そのままでも美味しいですが、温めたりトーストすると、よりバターの芳醇な香りが広がり、おすすめです。
■「Papapapa-n!のブリオッシュシカゴピザ」Sサイズ 1,380円/Lサイズ 2,680円
SNS映えフードとして人気となった「シカゴピザ」。
神戸氏が思い描いたのは、お祝い事にみんなで楽しく食べるイメージ。
おうち時間が長いからこそ、そんなときにハッピーになる食べ物があったら、という思いから生まれました。
もちろんブリオッシュ生地です。生地の発酵を抑えることで強度を確保させ、たっぷりのソース・チーズの器として成立。
全体の約1/3を占めるモッツァレラチーズは、本場イタリア産の生乳を使った濃厚なタイプと伸びの良いオランダ産の2種を使用。
飴色に炒めた玉ねぎでコクと甘味を加えて、あえて酸味を残したトマトベースに、皮目にしっかり香ばしく焼き色をつけた鶏肉と白いんげん豆をたっぷりと入れて焼き上げています。
まるでフレンチのお惣菜!「カスレ」のように濃厚でスパイスの風味豊か。奥深い味わいです。
もちろん、ナイフを入れると、チーズがとろ~り。
これはビールやワインとの相性抜群!
アツアツをイートインするなら、お店おすすめの「キャプテン・クロウ エクストラペールエール」を一緒に。
長野県東御市で醸造されているオラホビールが製造。
フレッシュなホップを通常の2倍以上使用することで、ジューシーな香りが鼻孔にダイレクトに伝わります。
また、変わったところでは「雲南の桃源郷コーヒー」290円。
中国雲南省・プーアル市の標高1800~2050mにあるスペシャリティーコーヒー専用の特別な畑から収穫した豆。
苦味が少なくフルーティーなので、バターが芳醇なブリオッシュとの相性も◎
ほかにも、定番の「ナンテール」や話題の「マリトッツォ」をはじめ、ブリオッシュ生地のパンがずらり。
「サーモンとクリームチーズ」「鴨と木苺」といったブリオッシュのサンドイッチや、「カヌレ」などの焼き菓子もラインアップ。
こぢんまりとしながらも、専門性に特化したことで、他にはない魅力的なパンがいっぱいです。
もはや玉手箱のようなワクワク感。売り切れてしまうので、早い時間の訪問がベストです。
情報は2021年5月16日現在のものです。
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